目立ての基本的なプロセスは、刃先の研磨、刃の形状の修正、そして刃の角度の調整です。
まず摩耗や欠けが生じた刃先を研磨することで、鋭い切れ味を取り戻します。この作業を正確に行うことが非常に重要で、誤った研磨はかえって切断効率を悪化させることがあります。そのため、専用の研磨機を使用し、刃先の角度や形状を均一に整えることが求められます。
次に目立てでは刃の形状を修正します。帯鋸の刃は一定の間隔で配置されており、それぞれの刃が同じ形状とサイズを持つことが理想です。しかし長時間の使用により刃が均一でなくなり、切れ味が不均衡になることがあります。この状態を改善するために、刃の高さや幅、形状を正確に整えることが目立ての重要なポイントです。
さらに刃の角度の調整も欠かせません。帯鋸の刃には、材質に応じた適切な刃先角度があります。例えば、硬い素材を切断する場合は、切削抵抗を軽減するために鋭い角度が必要ですが、柔らかい素材では逆に角度が緩やかである方が効果的です。このため、切断する素材に合わせて適切な角度に刃を研ぐことが帯鋸の性能を最大限に引き出すために不可欠です。